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宇宙談義

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宇宙談義

親戚に呼ばれて、嫁さんと一緒にカープナイターへ行ってきた。
この日は8月6日ということで、ピースナイターなんて呼ばれてたけど。

(めっちゃピンぼけてた)

兄貴の嫁さんとも初顔合わせで、俺達の同い年。
8歳差って冷静に考えるとすごい。
親戚が基本的に明るいので終始楽しい時間を過ごせた。

親戚に長年JAXAに勤めてる人がいるんだけど
その人と延々と宇宙談義ができて、それも有益だった。

なんでもNASAだJAXAだというと、一般市民からすれば
すごい遠い存在のような風に思われがちで、どうしても
宇宙開発とか打ち上げを自分たちと関係のないものと感じて
無駄に金つかいやがってと煙たがってる人たちが多いみたいだ。

かく言う俺もそうで、宇宙=すごい遠い存在といった
印象をずっと持っていたし、だれでもそうだと思う。

しかし中にいる人からすると、宇宙は広いけど結局は
月や火星に着陸したあとの話を考えなきゃいけないという。
俺の語彙力がなさすぎてチープな説明になってしまうけど
ざっくり言うとこうだ。

人がいくのはそのずっと後なので、まずは月に移住しようとした際
結局は地上での作業になるから、地球での考えがすごく大事だと。
例えば月に建物を建てようとしても、資源が砂(レゴリス)しかない。
しかしその砂には鉄なんかの成分も含まれてる。

砂から鉄だけを取り出して云々かんぬんできる技術を編み出せば
それは月でも地球でも応用できるので、サハラ砂漠の資源が
オイルだけでなくなり価格破壊が起きるとかそういう喩え話をきいてた。

月と地球で通信ができれば、土方工事のおっちゃんたちのほうが
よほど月であれこれ組み立てるのもうまいんだとかね。

そんなわけで、どうしても宇宙の遠い感じが拭い切れないから
地域ともっと触れ合って宇宙を身近に感じてもらいたいらしい。
なんかこれ、ウメさんの格ゲーを広めようっていうのに似てる気がした。

宇宙関係者って一般人よりも宇宙に近い場所にいるのに
一般人よりも地球のこと、ひいては人類のことを考えてるんだなと
思い知らされた瞬間だった。

で、カープはといえばボコボコに負けててその人が一言。

『今日はピースナイターだからね。
 平和って謳ってるのに戦えってのが間違ってるよ。
 戦っちゃいけないんだよ。』

といって締めくくった。
言い訳もさすがである。

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