パラさんが素材が無償有償のお話をされてました。
ほんとね、日本は文化を大事にしてるはずなのに価値のあるなしが不安定ですよね。
ちゃんとお金を支払ってしかるべきという考えと、これは無料で手に入るでしょうっていうネット黎明期にあった過去の当たり前が混在しているのが要因でしょうか。
フリゲーを作ってて思うのは、フリゲーなのに有償素材使っていいのかっていう、よくわかんない疑問みたいなものがあります。結論からいえば別に何の問題もないんですけど、それでいいの?って思っちゃう自分がたしかにいたんですよね。これもネット黎明期というか、過去の自分にとらわれてる感が否めません。だいぶ改善されてきましたけど。
フリゲーを作ってる人の多くがどういう考えか知りませんけど、私の場合は、責任を負いたくないっていうクソみたいな考えがウェイトの多くを占めている気がします。
結局は保守的。文句いわれたくないんですよね。文句いわれずにただ無邪気に楽しんでたいからフリゲーという形をとってるんだと思います。ただ、自分の楽しみに他人を巻き込んでいいのかっていう疑問もどうしてもついてきます。全てが個人制作ならなんの問題もないんですけどね。私のような力のない人間がゲーム作ろうなんて言ってる時点で他を巻き込むことは必至なんですが、それでも極力受け身でありたいっていうのが本音です。
忍屋に関しては歴史が長すぎて色々ありました。
ツクール2000~XP時代は文字通り一人でやっていて、RGSS素材やコモンイベントをつかって自分に出来る範囲でゲームを作ろうとしてました。おとなしくそのままやってれば完成はしてたんじゃないかなって思いますが、ひょんなことからプログラミングしてくれそうな人と出会って欲がでちゃったんですね。お願いしちゃったんですよ。無理って言ってるのを押し切ってね。結果、中途半端に失踪されてしまって誓うのでした。もう自分からお願いするのはやめよう。フリゲーでその行為はお門違いだと。
で、RGSS素材を拾ってきては解読していじって挫折してを繰り返すのが2年くらい続きます。
それからしばらくして出会ったのが、二代目プログラマの夜月さん。受け身になってた私に声を描けてくれて、めちゃくちゃ喜んだのを今でも覚えてます。私からの無理難題に全部答えてくれた数年間、この方のおかげでイベントも作れたしストーリーも完成したし、充実した制作生活が送れたのは間違いありません。結果として戦闘隠密周りを残して交代する形になりましたけど、完成のイメージ図を作ってくれたことはほんとに感謝しております。
この人との出会いで、おぼろげだった忍屋の感性像が見えたんでしょうね。だから受け身ではなく、また誰かにお願いするという行為をしたのかもしれません。椿の声優の伊露葉さん、MEを作曲してもらったふみこみどりさんはその最たる例です。
そして、三代目プログラマのろあくん。
プログラムってゲームの根幹ですからね。誰かに頼るにしても募集でどうこうできる話ではありません。人として信用できて、かつやりとりも苦なくできる間柄ってそうそうないと思います。
半ばダメ元で彼にコンタクトとったらやってくれるっていうじゃないですか。甘えちゃいましたよね。ああ、こうやって人は歴史を繰り返すんだなって思いました。
ツクールのつの字も知らない彼が一から取り組んでくれて、今に至ります。ながいね。10年。あんだけやってきたDQXすらまだ5年ですよ。その倍。そりゃ長いよ。そりゃ歴史も繰り返すよ。
そして無償有償のおはなしに戻るわけです。
時代は移り変わり、誰かに何かをお願いするっていうのはお金が絡んでくるものなんです。当たり前です。サムネよろの時代はとうに終わってるんです。そんなわけで、本来であれば彼にも有償でお願いすべきっていうのはわかるんだけど、それをやっちゃうと今までの人は?っていうのがどうしてもつきまとってしまって。彼はええよって言ってくれてるけど、作る物量が次第に見えてきて顔がひきつってるかもしれません。
親しき仲にも礼儀ありっていうけど、ほんとね、申し訳ないよね、いろいろと。沢山の人に沢山の迷惑をかけてきました。教訓として未来の自分に言い聞かせるとすれば、人の優しさに甘えたい気持ちもわかるけど、身の丈に合わないことに手を出してはならんのだよ。そういうことだと思います。
そんな
彼の日報を見れば忍屋の現状は把握できます。
このブログ見てても、ドラクエしかしてないからね。